読み耽り書き散らすのが理想の生活

ネット的世界の端っこで考えたことを書き留めているだけのブログ。

電気自動車普及にむけて世間は着々と進んでいるという話

今週も、EV(電気自動車)の普及に向けての動きがいろいろと報道されていましたね。

 

1.給油所でEV充電

 

経済産業省はガソリンスタンドでEV向けの電気、FCV(燃料電池自動車)向けの水素を供給できるよう、規制緩和の検討に入るそうです。(日経)

スケジュールは業界団体や有識者を集めて意見を聞いて、2018年5月までに方向性を出し、早ければ2019年には規制緩和に踏み切りたい考え。

 

(素案)

① EVやFCVの燃料供給は給油スペースから10m以上離れた位置

  → 給油スペースに併設可能に

② コンビニや物流拠点の設置を原則禁止

  → 設置を許可

③ 1名以上は必ず常駐

  → 完全無人化を可能に

④ タンクは地下に設置

  → 地上設置も許可

 

 

面白いのは①と②ですね!

これまでどうしてガソリンスタンドにEV充電スペースが無いのか疑問で、きっと経済合理性の問題だと考えていたのですが、実は国の規制の問題があったんですね・・・。①の項目で初めて知りました。でもこれは、安全面の検証さえできれば、今の静電気防止技術ならすぐに導入できそう。

 ②はきっと昔のガソリンスタンド保護政策の名残でしょうね・・・。昔(昭和ぐらい?)はガソリンスタンドでも飲み物なんかが売っていたので、コンビニとばっちり競合していたのですが、もうガソリンスタンドで休憩したり飲み物を飲んだりすることはなくなりましたからねー。

この規制がなくなれば、ガソリンスタンドとコンビニがコラボできて、収益性もあがりそう。

コンビニに車を止めて、買い物している間にEVをクィック充電、支払いはnanacoカードで・・・みたいな未来が見えますね。

 

 

 

2.レアアース使用減 モーター向け新磁石 開発成功

 

トヨタレアアース(希土類)を半減させた新しい磁石の開発に成功。量産化はこれからのようですが、先を見据えた試みですね。

どういうことかと言うと。

そもそも、モーターは思いっきり簡単に言うと、コイルと磁石で構成されています。そしてモーター向けのような高性能な磁石は、レアアースを加えて作られています。ネオジムやジスプロシウムのようなレアアースを磁石成分に加えることで、過酷な環境下でも強磁力を保つことができる良い磁石ができるわけです。

このレアアースは需要によって変動しますが、結構高価です。2011-2012年ではレアアース市場を独占していた中国が、供給を絞って外交戦略の一環に取り入れたため、価格が暴騰する事件もありました。

その頃からレアアースの供給の多角化、各企業はレアアースの利用削減に取り組んで来ましたが、電気自動車の時代になればモーターがさらに使われ、レアアースの価格が上昇するシナリオは容易に想定できます。単なるコストダウン効果だけでなく、レアアース供給対策にもなる、一石二鳥の開発ですね。

 

 

3.無線給電システム

 

TDKが自動車メーカーと無線給電システムを共同開発するそうです。まあ無線給電システムを開発しているのはTDKだけではないですどもね。確か財閥系のどこかもやっていたはずです。

スマホでは既に製品化されている無線給電。EVに給電するとなると、供給する電気の量が違いますから、量産化までの道のりは長いですね。

電線を使わずに電気を送るなんて言うと夢物語のようですが、理論提唱の歴史は古く、19世紀末には無線送電の原理は示されていました。

示したのはニコラ・テスラという旧オーストリア帝国に生まれ発明家です。この人はあのGMエジソンのライバルとして有名だった人です。二人の争いの象徴である直流・交流の電流戦争の経緯を眺めると、ニコラ・テスラはただの天才でしたが、エジソンはビジネスマンとしての貪欲なしたたかさが際立ちますよね…それはさておき。

無線給電ができるようになれば、車を止めるだけで充電できるようになり、充電プラグの抜き差しが不要になって、とても便利になりそうですね。

自宅はもちろん、充電装置付きのコインパーキングなんておもしろそうです。最寄りの決済機械にカードを通すと、充電が始まるなんて未来は便利そうです。

 

 

 

 

 

 

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございました。

2017年くらいから時代の流れがぐっと早まったのを感じています。未来っぽい記事を増やしていこうと思います。

 

サウジアラビア中央銀行とリップルが契約締結

2月15日のニュースですが。

 

サウジアラビア中央銀行は、国の銀行がブロックチェーンソフトウェアを使って支払いを決済できるよう、米リップルとの契約を結んだとのこと。
このパイロットプログラムは、サウジアラビアの銀行がRippleのソフトウェアを使用して国内外に出ている支払いを即座に決済することを可能にするためのものだそうです。

 

リップルネットワークだけを使うのか、仮想通貨としてのリップルも使うのかまではちょっと調べきれていないですが、期待できそうなプログラムですね。まだパイロットプログラムの契約なので、うまくいくと良いですね。

リップル(Ripple)は仮想通貨のなかでも国際送金に特化しているのと、半非中央集権型というポジションが良いんでしょう。

そしてリップルは「ブリッジ通貨」と呼ばれる特性を強く備えています。すごく簡単に言えば、ドルと円を、あるいは円とディナールをつなぐための「橋渡し的な存在」な存在になれるということです。

通常の為替両替を加えた海外送金は、いくつもの銀行や送金業者が古いシステムを使うため、速度も手数料も信頼性も、21世紀の商取引には見合わない古ぼけたものとして評価されるようになっています。リップルがそれをきっと覆すことができると、わたしは期待しています。

提携先が増えれば増えるほど、ブリッジのつなぎ先が増えていくということ。リップルのプロジェクトは、どんどん形になってきているのを感じます。もちろん、リップルのブリッジ通貨化のプロジェクト が成功すれば、需給バランスの働きによって、リップル自体の価格もあがりますよっ。

 

しかしまさかリップルオイルマネーを捕まえるとは、驚きです。

 

喩えるなら、「サッカー選手と結婚女子アナ」目指して、地下アイドルやっていた女の子が、気がついたら石油王と結婚していた感じですかね…。知らんですけど。

 

 

 

 

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございました。

 

【 独学の技法 】

昭和の頃はインターネットも無くてメールもなくて、紙と電話でやり取りしていた時代。時代の流れは結構ゆっくりで、大学を出れば勉強なんてしなくても仕事ができて出世も出来て、きちんとお金が稼げた時代でした。

けれどインターネットが登場して技術革新の波がものすごい勢いでやってきて、ムーアの法則ドッグイヤーのIT時代のグローバル。ついにはスマホが普及してほとんどすべてのことが手のひらサイズの板でできるようになりました。個人の時間がものすごく早く流れ出して、通勤電車でスタンプ送って世界に向かって呟いて、結果。

時代の流れまでもものすごく早くなりました。

 

確かに常日頃から勉強しないとついていけないくらいの動きの激しさで、世間についてアンテナを張って勉強している人とそうでない人とでは、意識と行動に差が出るようになってきました。未来に近い人ほど先行していて、その先行度合いに応じて収入もついてくるようになりました。

これまでとは違う手段で軽々と大金を調達できるようになり、今までとは違う価値観、違うシステムが未来から訪れつつあるのを感じています。

仮想通貨。電気自動車(EV・コネクテッドカー)。産業構造の変革。Amazon。グーグルvs百度。スナップチャット。VALU。シェアリングエコノミー。トークンエコノミー。価値経済。多動力。5G。ブログから音声、音声から動画。宇宙開発。環境指標。再生エネルギー。AI。AR。VR。ドローン。ロボット。ディープラーニング。シンギュラリティ。BI。

吐き気がするぐらいの多様な要素が、ものすごい勢いで未来から飛んできています。そんな動きについていきたい・・・そう考える方にぴったりの本が、最近読んだ中にありました。紹介します。

山口周さんというコンサルタントの方が書かれている「独学の技法」という本です。

 

  

(「独学の技法」Amazonリンク) 

 

(略)・・・「いかに忘却を防ぐか」を考えても仕方がありません。知的戦闘力の向上を図ろうとすれば、むしろ「インプットされた内容の9割は短期間に忘却される」ことを前提にしながら、いかに文脈・状況に応じて適切に、忘れてしまった過去のインプットを引き出して活用できるかがカギなのです・・・(中略)・・・静的で固定的な知識を獲得するための独学法は負担が大きいばかりであまり役に立ちません。なぜなら、インプットされた知識の多くは短いあいだに「知識としての旬」を過ぎてしまうからです。・・・(中略)・・・(本書は)独学を「動的なシステム」として捉え、徹底的に知的戦闘力を高めるという目的に照らして書かれている

 

自己満足では終わらない、「意味のある独学」「使える独学」を考えられて作られた本です。知識に「旬」があるという考え方も、流れが早い現代に沿っているといえます。

ベストセラーではないようですが、箕輪本躍進の影で隠れた良著です。わたしは電子書籍で読んだのですが、小冊子ができそうなほどハイライトを引きました。50箇所くらいかな。たぶん(数え切れない)。

実りのある勉強をしたいと感じられて居る方は、一度手にとってみて損は無いと思います。

 

 

 

 

 

 

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございました。

 

 

チャレンジからどこで撤退するか

いきなりで恐縮ですけど。

 

f:id:taftaftaf:20180211223157j:plain

 

資格とかアフィリの売上とかサイトのPVとか、目標を立ててそれに向かって、なにかのチャレンジをしていることがあると思います。 

うまいこと達成できればいいんですけど、もしも武運つたなく目標が達成できなかったとき。どこで辞めるのかっていうのは結構難しい問題ですよね。

心が折れてしまったり、モチベーションが保てなかったり。自分以外の要因だったら、パートナーや周囲の人からの風当たりがきつくなったり。あるいは、生活費が尽きたりとか・・・。

ざっくりと自分の要因、周囲の要因、状況的な制約といろいろあります。

ここまで頑張ってきたのに諦めるなんてとんでもない・・・、という考え方もあると思います。

実際のところは要素がいろいろあってケースバイケースだっていうのが正しいんでしょうけれど、けれど、そういう切羽詰まったときに、「どういう考え方で臨めばいいか」をさっくりお話したいと思います。

 

相場で言ったら損切りの場面

 

仮想通貨でも株式でも、当たり前ですが相場モノは予想が外れることがあります。

もちろん買うときは予想があたると思って買うのですが、でも皆さん予想が当たっていたらみんな億万長者ですよね。だから、予想は外れることがある。これは避けられません。

問題は、外れたときにどうするか、ということです。たとえば、あがると思って購入した仮想通貨が下がり続けている。

急いで売る。しばらく様子を見てから売る。ずっと持っている。行動の選択肢はそう多くありません。どれが正しいでしょうか。

実はこれ、行動の根拠を、相場が下がったときに置くと、答えは出ないんです。

行動の根拠の大半は、その銘柄を買ったときに置いておくべきなんです。

 

そもそも銘柄を選んだとき、どんな作戦だったか思い出そう

 

銘柄を買った時に、短期取引のつもりで買ったのか、それとも長期取引のつもりで買ったのかを思い出します。

短期取引だったら、直近であがると予想していたわけですから、売る=損切りするのは正しい判断の可能性が高そうです。早めに売れば多くのお金が戻ってくるので、反省して、別の銘柄で取り返せるでしょう。

長期取引だったら、価格が下方変動することもある程度、予想の中に織り込んでいるでしょう。それが直近か中期レベルかの時期だけの話です。貴方は長期でもっと大きな利益を狙っているはずですから、ちょっと下げたぐらいで損切りするのは、判断が間違っていると言えそうです。気の迷いですね。

 

撤退ポイントをあらかじめいくつか想定しておく 

 

相場にかぎらず、計画を立ててチャレンジ進めていくとき、まず勝ち筋を想定します。

そして勝ち筋とは別に、いくつかシナリオが想定できると思います。その中で「こうなったら終わりだな」というバッドエンドシナリオも想定します。

簡単な例を考えてみましょう。

「アフィリサイトを運営だけで生きていくチャレンジをすることに決めた。貯金450万円スタート。生活費は切り詰めて年間200万円」という例です。

まず、チャレンジリミットが自然と2年になりそうですよね。

2年経って芽がでなければ、貯金から2年分の生活費を引いて残り50万円。バイトを探す期間もいるので、貯金額50万円(例題だと3ヶ月生活できる資金が残るポイント)が撤退するポイントになるでしょう。

あるいは、2年目終了の時点で累計150万円稼げていたとすれば、年間生活費と同じ200万円の貯金がある計算になります。アフィリサイトを継続すればもうちょっと稼げそうですから、少なくとももう1年、バイトなしでチャレンジを延長できそうです。

 

 計画を基準にして、鳥瞰的に捉える

 

あまり綿密に作戦を立ててもその通りに行かないものですが、それでもざっくりとしたものは必要です。

あまりに行き当たりばったりだと、バッドケースが発生したときに、それが撤退すべき重要な分岐なのか、それともただのノイズなのか、あるいはどうしても超えなければならない大きい試練なのか、見分けがつきません。

チャレンジを長く続けていればいるほど、目の前のことにとらわれてしまいがちです。そんなとき、最初の計画に戻って、計画を基準に視点を鳥瞰的にすると、自分が今どこにいて、何をしなければならないか、意外に見えてくるものです。

 

 

 

 

 

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございました。

チャレンジしている人には頑張って欲しいけれども、ただ頑張れっていうのも無責任なんで書いてみました。

 

 

仮想通貨は今後もゆっくりと社会に浸透していく

 

仮想通貨が暴落して、今後どうなっていくのか? という話題をネットで見かけます。

 

結論から言えば、わたしは楽観派です。大きな相場の上がり下がりを繰り返しながら、新しい技術は実際の生活にゆっくりと浸透していくと考えています。

 ちなみに、仮想通貨が円に置き換わるとは想定していません。仮想通貨群が、「コミュニティごと」に、「並列して」存在するようになると考えています。仮想通貨がコミュニティごとの価値観を強化する役割を果たし、資本主義経済に代わる、価値経済を促進してくれると期待しています。

 

taftaftaf.hatenablog.com

 

 

実際、仮想通貨は昨年から良く日経新聞に出てくるようになりました。

 今日の日経新聞にも仮想通貨の話題が3つも出ています。自動取引で株安を増幅したというトップニュースに並び、一面コラムの春秋にはビットコインの話題。NEM盗難事件の続報では北朝鮮の関与が疑われること。それから仮想通貨取引の納税の話題。

 TVで取り上げられるようなキワモノ扱いではなく、経済要素のニューカマーとして、きちんと取り上げられるのを感じます。きっと日経編集部のメンバーは仮想通貨投資をしているんでしょうね。

 

f:id:taftaftaf:20171028223508j:plain

 

ところで。

今、わたしたちの生活にはスマートフォンがあり、この1台があれば、インターネットを介したメールだけでなく情報収集や商取引が出来てしまいます。

もう当たり前で手放せない機能ですが、携帯電話でのインターネット取引の先駆け となったiモードが世に出たのが1999年。スマートフォンの普及を強力に推進したi phone 3Gの発売が2008年。これだけわかりやすく便利な技術も普及に至るまで9年かかっています。

 

わかりやすく10年スパンと見ていいと思います。フィルムカメラがデジカメに置き換わったのも、そのくらいのスパンでした。

 

 

そういうわけで、仮想通貨の主要な出来事の年を抜き出すと……。

 

ビットコインの論文発表が2008年、リリースが2009年、10000ビットコインでピザを買えたのが2010年。

イーサリアムは構想発表が2013年、リリースが2014年。

そして仮想通貨群が暴騰と暴落を繰り返して、名をあげたのが2017年。

 

 とりあえず、着実に前には進んでいるのがわかりますね。イーサリアムのリリースから10年後にあたるのは2024年なので、そこまで見守るのも面白そうです。

 

ユースケースキラーアプリが噛み合えば、その前進は指数関数的な速度になるでしょう。プラットフォーム系仮想通貨は、そういうポテンシャルがあります。

 個人的には、特にイーサリアムに期待しています。うまく行ったらとても面白いことになりそうですよね。

 

f:id:taftaftaf:20171028223508j:plain

 

最後に、日経に出ていた仮想通貨取引納税のウソ・ホントをシェアしておきます。

ネットだと税金のような国家制度に関わる情報は、意外にちゃんとしたものが取りにくいと感じていたので、ちゃんとした新聞でまとめて記事にしてくれると助かりますね。

 

<仮想通貨のと税のウソ・ホント>

1.取引には税金がかからない→ウソ ※ 換金や商品の購入時に、取得額と時価の差額に課税

2.海外の交換事業者を使えば非課税→ウソ ※ 日本に住むなら日本に納税

3.仮想通貨同士の交換でも課税→ホント ※ 価値が確定したとみなされる

4.少額なら申告不要→ホント ※ 所得20万円以下なら申告不要

5.損失を給与所得と相殺できる→ウソ ※ 同じ雑所得のみ通算できる

6.分裂で手にした新しい通貨は課税されない→ウソ ※ 取得時の価格はゼロ。換金などで課税

(2018年2月7日 日本経済新聞 記事より抜粋)

 

2018年(平成30年)の確定申告期間は、2018年2月16日(金)〜3月15日(木)です。

国が仮想通貨クラスタに割と優しいのは、納税の姿勢を見せているためだと思っていますので、真面目に義務を果たすことにするとしましょう。

 

 

 

 

 

 

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございました。

ちなみにわたしはまだ税金計算が終わっていません。来週末には必ず・・・。

 

 

批判は何も生み出さない

 「はれのひ」の被害にあった新成人のためのリベンジ成人式。

 

本日2/4開催。約200名が参加、晴れ着・記念撮影にクルージングまでおまけが付いたこの試みは無事に終わったようです。

 

 

 見苦しい詰問と謝罪の応酬よりも、直接問題を解決した方が良いに決まっていますよね。新成人には良い思い出と良い大人の背中が見せられたのではないでしょうか。

 企画し、実行した西野さんは、ただただすごいですよね。(費用負担は自腹の予定だったのが、協賛企業が入ったため、費用負担額は多少圧縮されたようです)

 西野さんなら、お金がなかったとしても、クラウドファンディングなどを使って、なんとかしたでしょうしね。影響力の正しい使い方。憧れますね。

 

 

 

 

 

 

 

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございました。

昔よりも犯罪件数は減っています。豊かになれば善意は増える。社会は思ったよりもバージョンアップされているのかも知れませんね。

 

コインチェック ハッキング騒動 Δ5 3/22 LSK, FCT通貨出金可能に 

国内で人気のある仮想通貨取引所コインチェックCoinCheck)にハッキング被害がありました。総額は5億2300万XEM(580億円相当)、過去最大級のハッキング事件です。金融庁はセキュリティの甘さを指摘、業務改善命令を出す予定。

 

 

概要

 

総額: 5億2300万XEM(580億円相当)
保有者数:約26万人
補償方法:NEM保有者全員に、日本円でコインチェックウォレットに返金
補償金額:88.549円×保有

ハッキング発覚 1/26。同日記者会見。解決方針発表1/28。スピード解決。

 

 

経緯

 

問題解決にあたっては、Twitterでいろいろ意見が出ましたね。具体的な解決策を出す仮想通貨界隈のメインプレイヤーたちと、批判だけをする人たちと見事に分かれていたのが印象深かったです。

 

 

 

 

今後

 

ハックの原因追求と再発防止までに多少時間がかかると思いますが、コインチェック金融庁や警視庁とうまく連携して、営業を続けていってもらいたいと思いますし、実際そうなっていくと楽観しています。

 一部のマスコミではやはり無理解に起因する変更報道が出ていますが、これはいつものことだとスルーして、できることを淡々とやっていくことでしょうかね……。

 最後に、1月13日付けの日経に出ていた麻生太郎財務・金融相のお言葉を引用して終わりたいと思います。本日も当ブログにお越しいただきありがとうございました。

 

(韓国政府が仮想通貨取引所の閉鎖方針を出したことで若者が猛反発した事件に関連して)

ビットコインなどの仮想通貨について「何でもかんでも規制すればいいとは思わない」「利用者保護とイノベーションのバランスを注意しながらやっていかなければならない」(麻生太郎 財務・金融相)

 

 

 

 (1/29 20:10 追記)

 

1/29午後 金融庁の処分が発表され、記者会見が行われました。業務停止命令は出ず、コインチェックはセキュリティの体制や再発防止など、金融庁に報告しながら業務を進める見通し。

 

補償のため 500億円弱を支払うことになっても、外部から確認して資金繰りが問題ないとされたことは素直にすごい……。400億円あればスカイツリーがひとつ建てられるらしいですよ。

 

 

 (Δ1 2/3 19:50 追記)

 

2/3にコインチェックより出金再開の見通しについてアナウンスあり。

 

お客様がアカウントに保有している日本円につきましては、金融機関の顧客専用口座に保全されております。

・お客様がアカウントに保有している仮想通貨(BTC/ETH/ETC/LSK/FCT/XMR/REP/XRP/ZEC/LTC/DASH/BCH)につきましても、ホットウォレットから退避し、コールドウォレット等に保管しております。

 

2/2(金) の金融庁による立ち入り検査後のアナウンスなので、信頼性が高い内容とみられます。「本当に返金する資金があるのか?」「自己資金と顧客預かり資産を一緒に管理しているのではないか?」「空売りしているのではないか?」などの疑問へのシンプルな回答となっています。よかったですね。

 

日本経済新聞によると、12月のコインチェックの仮想通貨の取扱高は(ビットコインだけで?)3.2兆円だったそうです。うち1%が収益になると仮定したら320億円です。すさまじいですね。自分の頭にある常識というものをアップデートしないと生きていけないと感じます。

 

 

(Δ2 2/10 9:45 追記)

 

公式から発表があり、JPY出金は2/13からとのこと。

他コイン類は追って連絡。金融庁コインチェックが再発防止策提出し、その許可を得てから、という段取りになっている匂いがします。

 

ちなみに、NEMの補償金支払いについてはまだ未定。

 

 

 

 解決に向けて、着実に前に進んでいる感じがします。当事者たちにとっては怒涛の2週間だったんでしょうね。おつかれさまです。

 

 (Δ3 3/11 23:30追記)

3/8公式から発表があり、補償の目処に時期がついたとのこと。発表時点で来週とのことなので3/23が目処でしょうか。

これまでの批判や風評にも負けず、事業継続の強い意志が示されています。

 

(2)NEMの補償について
当社は、不正に送金されたNEM保有していたお客様に対する補償について、来週中を目途に実施いたします。詳細に関しましては、当社コーポレートサイト等で随時お知らせをいたします。
(略)
7:今後の当社の事業継続について
当社は、今後も、一時停止中のサービスの再開に向けて全力を挙げて取り組むとともに、金融庁への仮想通貨交換業者の登録に向けた取組みも継続し、事業を継続してまいります。

 

なおほぼ同時期に米SEOが仮想通貨を規制する(詳細未定)方針を出し、仮想通貨全般が下落中。Coincheckの再開は本来強いアゲ要因なんですけれど、これは仕方ない。

 

 

 

 

Δ4 3/12 20:00追記 

 

ようやくCoincheckに再起動かかりつつある。なんだかんだ言っても古参取引所なので、影響は大きそう。よかったですね。

 

再開日時:2018年3月12日(順次)
再開機能:一部仮想通貨の出金、売却(入金、購入は対象外となります)
出金再開対象仮想通貨:ETH、ETC、XRP、LTC、BCH、BTC
売却再開対象仮想通貨:ETH、ETC、XRP、LTC、BCH

  

 

 

ついでにこんなニュース。  

 

中華系大手取引所のBinanceがつい先日ハッキング未遂にあったのですが、その犯人を挙げるために懸賞金をかけたという話。やられたらやり返す。一見野蛮なようで、一番の抑止対策ですよね。業界としての自衛にもなるし、しっかりしていますね。

 

Δ5 3/24 22:20追記 

G20とか、金融庁がバイナンスに喧嘩を売るとか、盗難NEMの追跡が終了するとか、いろいろあった週ですが、Coincheckでも動きがありました。

 

LSK、FCTの出金と売却再開。なお、匿名通貨系のXMR、ZEC、DASHはこのままお蔵入りになりそうだとの報道。

 

あとブログに書いていませんでしたが、NEMの補償が実施されました。先週でしたね。これでCoincheckもケジメをつけたことになります。500億円あればスカイツリー金閣寺が建てられるっていう話ですよ。なお、予告通りの補償金額で、当日の相場よりも高額な単価での補償でした。

 

補償日時:2018年3月12日中
補償金額:88.549円 × 日本時間2018年1月26日 23:59:59時点での保有
補償対象:日本時間2018年1月26日 23:59:59時点でNEM保有していたお客様

 参考:3月12日NEM価格(終値) XEM=41.26円