読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

この世は所詮 夢芝居

食べ物。日常。本。エッセイ。海外旅行。そんな感じ。ゆるふわなチラ裏を目指したい。

お隣さんの弾劾決議

韓国の歴代大統領は10人中8人が辞任後何らかの不幸に見舞われている。亡命・逮捕・自殺。周辺の親族も巻き込まれている。(ネット調べ)

 

f:id:taftaftaf:20161126103507j:plain

 

今、韓国のパク・クネ大統領が恐ろしく不人気で、弾劾決議まで通る可能性がある。

 

弾劾というシステムは、機構としてはあっても、成功されることというのはそう多くない。「彼弾劾者はこれだけ悪いことをしていますよ」と政敵が攻撃するための手段として使われることが多いように思える。相当に政情が不安定にならないと、弾劾というのは成立しないのだ。

 

弾劾によって無理矢理、国のトップを辞めさせる。しかも後を継ぐのは選挙で選ばれたリーダーではない。だからしばらくの間ゴタゴタしてしまう。弾劾機関から暫定政権の間、しばらく政治的・外交的な混乱が続いてしまう。これは不可避だ。

 

暫定政権の能力如何の話ではなく、それが暫定政権の宿命なのだ。仕事がきちんと引き継がれなければ、対応はどうしても粗が出る。しかも対外的には、すぐに変わる政権と本腰いれて付き合うような外国はない。

 

しかも中国が対外的な拡大政策を強めている時期と重なっている。弾劾決議後に、中国が何らかの動きを仕掛ける、具体的には島嶼部の領土拡大の動きを見せる可能性は高いと思う。韓国はセウォル号事件の時に、海上警備を行う海洋警察を解散(2015年に国民安全処として再編)してしまっている。これも隙になるだろう。

 

その時に暫定政権が米国から充分な支援が得られるかどうか。難しそうだ。しかも大統領が孤立主義者のトランプ氏に代わっていれば、なおさらだろう。中国もそこまで読んでいるように思える。

 

そういうわけで、大きな流れから見れば、大統領の弾劾は悪手と言えるだろう。もう避けえないのかも知れないけど。

 

手酷く追い打ちをかけることの比喩として、「水に落ちた犬を棒で打つような」という言葉がある。しかしここ数年の韓国には「水に落ちた犬は何としても皆で叩け」という風潮が観察される。儒教的な上下差の厳格さの裏返しなのかもしれない。

 

今後の韓国の幾つかの困難はもう避けることができないとしても、頼むから、大統領の暗殺だけは避けてもらいたい。それは法治・民主国家にそぐう処置ではない。水に落ちた犬には何をしてもいいということではないのだから。くわばらくわばら。