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「戦争が無くならない理由はなんだと思う?」キングコング西野さんとタモリさんの会話

 

キングコング西野さんと、タモリさんとが、「戦争がなくならない理由」について話している場面があった。本質をつく話をする二人だ。タモリさんはこう問いかけた。

 

戦争が無くならない理由はなんだと思う?

それはな、人間の中に『好き』と言う感情があるからだ。そんなものがあるから、好きな物を他人から奪ってしまう。また、好きな物を奪った奴を憎んでしまう。ホラ、自分の恋人をレイプした奴を『殺したい』と思うだろ?

でも、恋人のことを好きじゃなかったら、攻撃に転じることはない。残念だけど、人間の中に『好き』と言う感情がある以上、この連鎖は止められないんだよ。

『LOVE&PEACE』という言葉があるけど、LOVEさえなければ、PEACEなんだよ。その生き方は、かぎりなく動物や植物の世界に近いな。ただ、『好き』がない世界というのも、ツマラナイだろう? 難しい問題だよ、これは。どうしたもんかね?

 

 

 これに対するキングコング西野さんの答え。筆者なりにまとめた。

「戦争をなくすには、”好き”をエンタメに向けさせ(あるいは分散させ)続ける。そしてそのエンタメを自分は提供し続ける。エンタメに”好き”を向けさせることができなくなったら戦争になり、それはエンタメの敗北だ」

 

 間違ってはいないのだろうけれど、正しいとも言い切れないなあ、というもやもやした感想だった。それを筆者の記憶の片隅においたまま数ヶ月を過ごしていたのだけれど、今日、こんなツイートを目にした。

 

 

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このツイートを見て、「いつかのキングコング西野さんの話はやはり正しかったんだなぁ」と思ってしまった。天啓のようだった・・・は言い過ぎだな。

とにかく、人間の、というよりも動物の本能として、美味しいものが食べれて面白いものが生活の中にあれば、戦争しようなんて思わないものなんだ、と。

 

日々をうまく生きられない人が多くなると不満が募って、はけ口を求めようとする。そうした不満をそらすために、あるいは不満を利用して、為政者やマスコミが戦争への火口を作る。

でも、美味しいご飯や優れたエンタメは、人間の戦意と憎しみを削ぐことができる。

 

抑止力としての武力の保持を否定するつもりはない。けれど、本当はみんな戦いを避けられるなら避けたいと、心のなかで思っているはず。だから、こうやって人間の本能へ訴えかける美味しいご飯やエンタメも、捨てたもんじゃない。

 

北風と太陽の童話でたとえたら、太陽側のお話。あれは童話だからすぐに旅人のマントを脱がせることができたけれど、現実で同じようなことを実現させるのは、とても難しい。でも美味しいご飯やエンタメで戦争が避けれたら、世界を変えることができたら、最高だと思う。

 

有史から続いてきた人間同士の争いを、美味しいご飯やエンタメで無くすことができたら、人類もようやく次の段階に進化したと言えるかも知れないじゃないか。