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コインチェック ハッキング騒動 Δ5 3/22 LSK, FCT通貨出金可能に 

国内で人気のある仮想通貨取引所コインチェックCoinCheck)にハッキング被害がありました。総額は5億2300万XEM(580億円相当)、過去最大級のハッキング事件です。金融庁はセキュリティの甘さを指摘、業務改善命令を出す予定。

 

 

概要

 

総額: 5億2300万XEM(580億円相当)
保有者数:約26万人
補償方法:NEM保有者全員に、日本円でコインチェックウォレットに返金
補償金額:88.549円×保有

ハッキング発覚 1/26。同日記者会見。解決方針発表1/28。スピード解決。

 

 

経緯

 

問題解決にあたっては、Twitterでいろいろ意見が出ましたね。具体的な解決策を出す仮想通貨界隈のメインプレイヤーたちと、批判だけをする人たちと見事に分かれていたのが印象深かったです。

 

 

 

 

今後

 

ハックの原因追求と再発防止までに多少時間がかかると思いますが、コインチェック金融庁や警視庁とうまく連携して、営業を続けていってもらいたいと思いますし、実際そうなっていくと楽観しています。

 一部のマスコミではやはり無理解に起因する変更報道が出ていますが、これはいつものことだとスルーして、できることを淡々とやっていくことでしょうかね……。

 最後に、1月13日付けの日経に出ていた麻生太郎財務・金融相のお言葉を引用して終わりたいと思います。本日も当ブログにお越しいただきありがとうございました。

 

(韓国政府が仮想通貨取引所の閉鎖方針を出したことで若者が猛反発した事件に関連して)

ビットコインなどの仮想通貨について「何でもかんでも規制すればいいとは思わない」「利用者保護とイノベーションのバランスを注意しながらやっていかなければならない」(麻生太郎 財務・金融相)

 

 

 

 (1/29 20:10 追記)

 

1/29午後 金融庁の処分が発表され、記者会見が行われました。業務停止命令は出ず、コインチェックはセキュリティの体制や再発防止など、金融庁に報告しながら業務を進める見通し。

 

補償のため 500億円弱を支払うことになっても、外部から確認して資金繰りが問題ないとされたことは素直にすごい……。400億円あればスカイツリーがひとつ建てられるらしいですよ。

 

 

 (Δ1 2/3 19:50 追記)

 

2/3にコインチェックより出金再開の見通しについてアナウンスあり。

 

お客様がアカウントに保有している日本円につきましては、金融機関の顧客専用口座に保全されております。

・お客様がアカウントに保有している仮想通貨(BTC/ETH/ETC/LSK/FCT/XMR/REP/XRP/ZEC/LTC/DASH/BCH)につきましても、ホットウォレットから退避し、コールドウォレット等に保管しております。

 

2/2(金) の金融庁による立ち入り検査後のアナウンスなので、信頼性が高い内容とみられます。「本当に返金する資金があるのか?」「自己資金と顧客預かり資産を一緒に管理しているのではないか?」「空売りしているのではないか?」などの疑問へのシンプルな回答となっています。よかったですね。

 

日本経済新聞によると、12月のコインチェックの仮想通貨の取扱高は(ビットコインだけで?)3.2兆円だったそうです。うち1%が収益になると仮定したら320億円です。すさまじいですね。自分の頭にある常識というものをアップデートしないと生きていけないと感じます。

 

 

(Δ2 2/10 9:45 追記)

 

公式から発表があり、JPY出金は2/13からとのこと。

他コイン類は追って連絡。金融庁コインチェックが再発防止策提出し、その許可を得てから、という段取りになっている匂いがします。

 

ちなみに、NEMの補償金支払いについてはまだ未定。

 

 

 

 解決に向けて、着実に前に進んでいる感じがします。当事者たちにとっては怒涛の2週間だったんでしょうね。おつかれさまです。

 

 (Δ3 3/11 23:30追記)

3/8公式から発表があり、補償の目処に時期がついたとのこと。発表時点で来週とのことなので3/23が目処でしょうか。

これまでの批判や風評にも負けず、事業継続の強い意志が示されています。

 

(2)NEMの補償について
当社は、不正に送金されたNEM保有していたお客様に対する補償について、来週中を目途に実施いたします。詳細に関しましては、当社コーポレートサイト等で随時お知らせをいたします。
(略)
7:今後の当社の事業継続について
当社は、今後も、一時停止中のサービスの再開に向けて全力を挙げて取り組むとともに、金融庁への仮想通貨交換業者の登録に向けた取組みも継続し、事業を継続してまいります。

 

なおほぼ同時期に米SEOが仮想通貨を規制する(詳細未定)方針を出し、仮想通貨全般が下落中。Coincheckの再開は本来強いアゲ要因なんですけれど、これは仕方ない。

 

 

 

 

Δ4 3/12 20:00追記 

 

ようやくCoincheckに再起動かかりつつある。なんだかんだ言っても古参取引所なので、影響は大きそう。よかったですね。

 

再開日時:2018年3月12日(順次)
再開機能:一部仮想通貨の出金、売却(入金、購入は対象外となります)
出金再開対象仮想通貨:ETH、ETC、XRP、LTC、BCH、BTC
売却再開対象仮想通貨:ETH、ETC、XRP、LTC、BCH

  

 

 

ついでにこんなニュース。  

 

中華系大手取引所のBinanceがつい先日ハッキング未遂にあったのですが、その犯人を挙げるために懸賞金をかけたという話。やられたらやり返す。一見野蛮なようで、一番の抑止対策ですよね。業界としての自衛にもなるし、しっかりしていますね。

 

Δ5 3/24 22:20追記 

G20とか、金融庁がバイナンスに喧嘩を売るとか、盗難NEMの追跡が終了するとか、いろいろあった週ですが、Coincheckでも動きがありました。

 

LSK、FCTの出金と売却再開。なお、匿名通貨系のXMR、ZEC、DASHはこのままお蔵入りになりそうだとの報道。

 

あとブログに書いていませんでしたが、NEMの補償が実施されました。先週でしたね。これでCoincheckもケジメをつけたことになります。500億円あればスカイツリー金閣寺が建てられるっていう話ですよ。なお、予告通りの補償金額で、当日の相場よりも高額な単価での補償でした。

 

補償日時:2018年3月12日中
補償金額:88.549円 × 日本時間2018年1月26日 23:59:59時点での保有
補償対象:日本時間2018年1月26日 23:59:59時点でNEM保有していたお客様

 参考:3月12日NEM価格(終値) XEM=41.26円