この世は所詮 夢芝居

読んだ小説。ビジネス本。エッセイ。海外旅行。食べ物とか日常とか。そんな感じ。ゆるふわなチラ裏。

世の中で大事なことは自然からも学ぶことができる

10年も超えて働いているといろいろと色気が出てきて、投資なんか始めちゃうわけです。投資商品を見ていると、ハイリターンと言われているものはたいがいハイリスクで釣り合っていて、世の中うまいことできているなあと思います。たとえて言えば元本が絶対保証される預金は利息はつかないですけれど、元本が保証されない、ゼロになっても文句が言えないような投資信託なんかはやっぱりリスクが高い分、成功した場合のリターンも高めに設定されていますねえ。このリスクとリターンのバランスの見極めをきっちりこなして利益を生み出すのが投資家という生き物なんでしょうけれど、素人同然の自分はなかなかうまくいかずハンカチをちぎれんばかりに噛んで悔しさをまぎらわす日々だったりします。

 

で、リスクとリターンは釣り合うという法則は、世知辛い人間社会だけでなく自然社会でも見られます。ファーストペンギンという言葉を聞かれたことがあるでしょうか。ペンギンは群れで餌を取ります。群れの規模は数百匹くらいでしょうか。しかし餌を取るペンギンたちはすぐに海には飛び込まず、まるで人間のように他のペンギンの顔色を見て、別の仲間が海に飛び込むのを待つのだそうです。というのも、海の中にひょっとしたらサメなどの天敵がいて、ペンギンたちが飛び込んだとたんに食べられてしまうかもしれないからです。餌を取りにいっているのに、逆にペンギンたちが餌になってしまうという笑えない事態です。ペンギンたちにしてみれば、できれば別の仲間が飛び込んだ後、海の安全を確認してから飛び込みたい……。こう思うのは人間だけではないようで、ペンギンたちも自然の本能で見苦しく飛び込むのを譲りあいます。

 

そんななかで真っ先に海に飛び込み、群れの安全を確認するのがファーストペンギンです。一番に飛び込んだペンギンには命の危険がありますが、それに相応しいリターンがあります。それは、他の群れの仲間が入る前の海で、食料である魚をよりたくさん、確実に食べることができるのです。自然界でたくさん食べることはより強くなることと同義です。群れの中で強くなれば、より良いつがいができ、より良い遺伝子を残すことができるわけです。危険を冒して一番に海に飛び込む勇気と献身は、群れのリーダーに相応しい態度でもあります。

 

リスクとリターンは釣り合うというルール。等価交換と言い換えてもいいかも知れないこのルールは、自然の世界にも見られます。とすれば自然界のルールは人間世界に応用できるものだと言えます。生き物たちが生存を争う自然界のルールが人間社会にも適用できるのはある意味当然かも知れません。動物と比べ物にならない知性を持つとはいえ、人間も生き物ですからね。世の中で大事なことは自然からも学ぶことができます。より広く言えば、学ぶ気があれば、視点を変えて物事を見ることで、ありとあらゆることからでも教訓を抽出することができるもの。視点の豊かさはずっと育てていきたいものですよね。

 

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南極のペンギンは、互いに身を寄せ合って塊をつくり、寒さをしのぐそうですよ。