140文字のつぶやきを集めると、何に分類されるのか
twitterは、140文字以内でつぶやかなければいけない世界で、あるいは140文字で世界を切り取らなければいけないつぶやきで、一見するととても不自由に見えます。けれど俳句の5・7・5のように、伝える言葉には制限があったほうが、発信者もよく考えるから、上手く伝わるものですよね。人間は真に完全な自由のなかでは生きられなくて、柵の中の自由でしか生きることができないのときっと同じ。まああるべき柵の広さは人によって違うのでしょうけれど。
さて、そんなtwitterですが、果たしてtwitterのつぶやきを集めて、本にすることは可能でしょうか。そしてもしtwitterのつぶやきを集めて本にしたら、どのような分類になるのでしょうか。そういう本が出来たとしたら、本屋の書店のお兄さんお姉さんは、どこの棚におくでしょうか、という問題です。小説や新書ならそんなに問題ないでしょうけれど、つぶやき集です。
正解は・・・というわけではないのですが、最近購入した本は、写真集の隣においてありました。某◯善の店員さんも苦労したのだと思います。著者(ツイートした人)がたまたまカメラマンだったので、近くの棚においたみたいです。
ちなみにジャンルとしては、twitter集は「詩集」という扱いみたいです。140文字以内のつぶやきが集められたものですから、定義としては、詩の集まりですかね。不正解ではない気がします。よいtwitterのつぶやきは、短い言葉で気付きを与えてくれたり、感情を動かしたりしてくれる。そういう視点から見ても、詩集という分類でよさそうです。
ちなみに「twitter詩」というジャンルが新しくできるかと考えて詩の分類を調べてみたのですが、俳句や短歌などの「定型詩」は「何音で構成されているか」というリズムで定義されるのであって、文字数で定義されるのではないらしいのです。twitterの140文字のという中途半端な長さだと音数が規定できなさそうなので、必然的に縛りのない「自由詩」になりそうです。自由詩と分類上名前がつけられていますけれど、実質的には「その他」扱いの分類なので、新しい何かに繋がりそうだと思って考えてみたけれど、結局どこにも繋がらなくて、つぶやくかわりに無音の息だけがもれて消えていくような感じの夜でした。
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ちなみに買った本は蒼井ブルーさんの本でした。