この世はしょせん夢芝居

考えたこと、趣味の読書のことをメインに書いています。いわゆるチラ裏です。

暗い思考をしていると、人格を暗くする訓練になってしまうのですよ

 

タイトルは、まえにギリシャ旅行をしたときの手記にぽろっと書いてあったこと。昔自分が書いたことながらほんとにそうだなぁと感心した。

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暗いことを考えると、暗い思考の訓練になる 

 

「思考は現実化する」なんて言われていますけど、結局のところ人間ってやつは自分の頭の中にあること以上のことはできないものだと思います。スポーツでも、例えば鉄棒で大車輪をやろうとして、イメージトレーニングで自分が成功するところを脳内に描けなければ、実際にできることはないでしょう。

 

脳で考えることと、体で表現できることは、複雑な証明を経なくても結構単純なパスでつながっているのだと思います。

 

(自分でやったことが自分の予想よりもに世間から評価されてうまくいくことがありますが、これは自分のやったことの「評価」が世間と違っているというだけで、自分がやったこと自体は、脳内にあったはずだから、今回の話とは別の話です。)

 

それで、話を本題に戻すと、脳というのは、同じことを思うたびに、脳内細胞をつなぐニューロンという触手みたいなものが強化される仕組みになっています。同じ仕事をやっていると効率があがったり、記憶が強化されるのはこの効果です。訓練や繰り返し学習をすることで、特定のニューロンが強化されて太くなっていくわけですね。

 

だから、暗い思考や後ろ向きな思考を繰り返していると、暗い思考のニューロンが強化されて、暗い思考アルゴリズムや記憶がぐんぐん強化されていくのです。自分を否定すればするほど、自分に自信が無くなっていくのと同じです。その負のフィードバックの結果を「人格」というトータルを示すパラメータに反映してみれば……どういう結果になるかは、わかりますよね? そう、「暗い思考の人間=暗いやつ」の出来上がりです。

 

また、世の中には「見取り稽古」というものがあって、例えば剣道の達人の動きを弟子がじっと見ている。達人が直接弟子を教えなくても、弟子が脳内で達人の動きをトレースすることを何年も続けることで、弟子は達人の動きに近づくことができます。他にも文章力をつけるための訓練として、新聞の文章をひたすら書き写すという訓練方法もあります。どちらも脳の働きに方向性を持たせるための訓練です。

 

だから、暗い思考を続けることは、「性格を暗くするための訓練」ということになります。

 

「ここでこうなるから、だめだろう」と念入りにシミュレートして、実際にやってみて、「ほら、やっぱりそうだ……」とまた落ち込む。でも、当たり前ですね。自分で悪い結果を頭のなかで想定して繰り返して、それで実践に望むのですから。

 

 

これに気がついたときは衝撃でした。わたしの場合、まあ他の方の場合でも同じだと思うのですけれど、別に暗いことを考えたくて考えているんじゃなくて、どうにかして暗い思考から抜け出したくて、暗い案件を考えているだけですからね。それが効果を産まないどころか、逆効果になっていたわけですから。

 

 

じゃあ、どうしたらいい? 

 

わたしの経験なんですけれど、暗い思考をするときって、もう具体的な案件は終わってしまっていて、しかしそれでもぐるぐるぐるぐる鍋をかき回すように暗いことが頭を巡るんですよね。たとえば恋人と別れてしまったあと。いろいろ考えますよね。あのときもっときちんと話をしておけばよかった、このとき無理をしてでも会いにいけば良かった……。でも、「だからもし次があったらこうしよう」と、次回の対策を考えてしまえば、もうできることはないから思考終了なんですよね。でも過去のシーンがフラッシュバックして、同じことを繰り返し考えて、どんどん暗くなってしまう……。よくある悪循環です。

 

この悪循環を断ち切るには、どうしたら良いか?

 

対策は、3つに場合わけができます。対策3つすべてをやる必要はありません。対策3つのうちどれかが当たれば、悪循環は断ち切れます。(ちなみに、わたしは案件によって使い分けしてます。)

 

① 別のことで暗い思考を上書きする。

② 考えること自体を止める。

③ 悪い思い出にポジティブな評価を与えてマインドセットを変える。

 

 

対策の「①別のことで思考を上書きする」は対処療法です。暗い思考になりそうなとき、たとえば、別の楽しい思い出を思い出すとか、今日楽しみにしているテレビのことを考えるとか、やらなければいけないことを思い出すとか、そういうことでとにかく思考を上書きします。思い切って心のなかで素数を数えたりしても良いかも知れません。

 

「②考えることを止める」は①に似ています。暗い思考になりそうになったら、とにかく寝る、とか、仕事や遊びなど別のことに打ち込んでみる、などして、暗い思考が入り込む隙間を無くしてしまうという方法です。

 

対策①②は、プロスポーツ選手でも取り入れている方がいらっしゃるそうです。

 

そのプロのスポーツ選手は、自分でコントロールできる事柄とできない事柄を厳密に分け、コントロールできないことにはもう何もしない、考えないのだと言います。その代わり、自分でコントロールできることについては全力を傾ける。そしてベストコンディションで試合や大会に臨むのだとか。

 

人間、誰しもできることには限りがあります。プロスポーツの場合だと、練習をやってもやっても終わりが無い世界です。でもベストパフォーマンスを残すために、できることに集中するのだそうです。前出の失恋の例で行けば、今の失恋は完全に忘れ、新しい恋の獲得に全力を費やすということでしょうか。

 

 

そして「③悪い思い出にポジティブな評価を与えてマインドセットを変える」この対策は、体感的にですが、中長期的に効果があります。

 

たとえば、また失恋を例に取ると、失恋をつらい思い出と捉えるのではなくて、「失恋したから友達の想いがよくわかるようになった」とか、「この失恋を体験したからこそ心が強くなった」とか、「前に失恋したからこそ今の恋人に巡り会えた」とか、悪い思い出のあえて良い面を探し出してポジティブな評価を与え、悪い思い出を中和するやり方です。

 

物事には必ず良い面と悪い面がありますから、訓練して物事を常に多面的に捉えられるようになることで、人生全体の豊かさの底上げも期待できますね。

 

 

でもさ、別にいいんじゃない?

 

これでもうまくいかない場合もあるでしょう。そういう場合は、開き直ってしまいましょう。ここまで読んでいただいてきて、身も蓋もないですが、地球上に60億人もいるんですから、暗い人格の人だって一定割合います。これは仕方がない。人類が発生したときから明るい人と暗い人がいたはずだし、暗い人のほうが知的で格好よかった時代だってあります。自分らしく生きていれば、それでいい。自分の一人や二人(自分は常に一人ですが)、暗いと言われていたって、地球も日本も関係なく回っていきますから。

 

 いろいろ書いてきましたが、自分らしく気持ち良く生きることが一番大事です。その点を外さないようにしながら、ちょっとずつ改善ができればいいと思います。暗い映画が好きだって別にいいじゃないですか。

 

 

 

 

 

 

 

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございました。

嫌なことはみんな忘れてしまう、おじいちゃんおばあちゃん最強。