この世は所詮 夢芝居

読んだ小説。ビジネス本。エッセイ。海外旅行。食べ物とか日常とか。そんな感じ。ゆるふわなチラ裏。

命に期限があるから輝ける <定命のもの(1)>

そういえば、インモータルズという映画がありました。

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ギリシャ神話の神々が出てきて敵と戦う映画でした。まあ壮大そうな割には日本の予算の少ない特撮物を連想させる出来でしたが……さて。

 

インモータル(英語)は、イン・モータルと切ります。インは否定の接頭辞ですね。インモー・タルときってはいけません。色々な意味でですね。ちょっとおシモっぽくなります。とにかく、イン・モータル。モータル(mortal)とは、「死すべき運命の、定命の」という意味なので、それを否定するインモータルとは、「不死のもの」。つまり、神様の代名詞です。じゃあ死すべき運命のモータルは、といえば、人間のことを指すんですね。

 

人間ははかない定命の存在。誰も彼も皆いつか死ぬのに、そのことを忘れているのかあえて見ないのか、とにかく意識の外に置いて生活しています。暖衣飽食、それだけでなく娯楽が尽きぬ現世にあって、わざわざ死を意識することは逆に難しいのかも知れません。そういう中でも死を、つまりは生が有限であることを嗅ぎ取って、人生を積極的に選び取っていく人たちも少数ながらいます。

 

不思議なものです。絶対に避けられないものだし、そう遠いものでもないというのに、「自分の死」だけは遠く意識から追いやっている。でも、終わりがあるから「今」を大切にしようと思うものです。限りがあるから、人生を輝かせたいという発想が出てくるし、実際に人生を輝かせるために厳しい努力を積み、自分の能力を開発し困難に打ち勝ち、華々しく生きる人もいます。終わりがないと思えば、いつまでもダラダラするのが人間というものです。自分がはかない定命のものだということに、逆に感謝をして生きるべきなのでしょうね。人間が神々よりも優れている点は、期限が定まった命を持っていることにあるのです。(続く)