この世はしょせん夢芝居

ネット的世界の端っこで考えたことを書き留めているだけのブログ。

深夜特急を読んで、シンガポールに行った時の話。

 

紀行記を読むのが好きです。

 

誰かの紀行記を読んで、それで遠くの国に行った気分に浸る。

そして、紀行記に刺激されて、実際に足を伸ばしてその国に行ってみる。

その土地をじかに確かめてみる。

 

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筆者の一番好きな紀行本は、ベタですが、沢木耕太郎さんの『深夜特急』です。地球の歩き方に並ぶ、バックパッカーのバイブルです。

沢木さんが英租借地時代の香港を皮切りに、ユーラシア大陸を東から西に横断してロンドンに向かった時の記録です。今、毒舌司会者としてブレイクしている有吉さん。猿岩石時代の出世企画、電波少年ユーラシア大陸横断のタネ本でもあります。

 

憧れの『深夜特急』を読んだ後に初めて行った外国がシンガポールでした。もう随分と前の話になりますが、見るもの聞くものすべてが刺激的でした。単純に見たことの無い景色が多くて、自分が当たり前だと感じていた世界は、ほんの狭いものだったんだなと気が付きました。コロニアル風の建物、椰子の木とビルが並んで林立している姿。海外へは若くて感受性が鋭いうちに行くべきですね。

 

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ところで、2017年10月、中国浙江省義烏(イーウー)からロンドンに至る路線が開通したそうです。まだ貨物しか通っていないらしいのですけれど、いずれ客車も通るようになるのでしょう。

 

一帯一路の最終目的地、ロンドンと中国を結ぶ新たな貨物列車が運行を開始した。カザフスタン、ロシア、ドイツ、フランスなどを経由し、18日間で約1万2000キロを走る。中国にとって経済的・地政学的見返りは大きい。(中略)貨物列車はカザフスタン、ロシア、ドイツ、フランスなどを経由し、18日間かけて約1万2000キロを走り、ロンドンに到着する。

ロンドン直通の「一帯一路」鉄道で中国が得るもの | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

 

いわゆるシルクロードを走る列車ですから、もし乗れたらすごく楽しそうです。見渡すかぎり岩石砂漠が続くのでしょうけれども、それでも旅情を掻き立てられますね。いつか乗ってみたいものです。

 

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話は戻って戻ってシンガポール。写真はラッフルズさんの銅像。彼が手動して、マレー半島の先端にある土地を租借したのがシンガポール繁栄の始まりです。海峡を抑えることで、世界の海上物流に英国が影響力を持ちました。線ではなく点を押さえることで、効率的に支配力を行使したわけです。当時の大英帝国の地理感覚の鋭さには舌を巻きますね。 

 

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南国なのでスコールが降ります。都市なのにスコールが降り、たくさんのビジネスマンたちが足止めを食っているのが印象的でした。彼ら彼女らは、地下鉄の出入り口でのんびりとたむろしていました。

普通日本だったらそういう時にはイライラとした空気になるものですけれど、シンガポールだと「まあスコールだししょうがないよね。焦っても仕方がないし、ちょっと一服してから行きまっしょい」というような(言ってないけど)、都会なんだけど南国時間で動いている感じがなんだか新鮮でした。

 

そういう小さなことが、自分の知見や感覚を押し広げてくれるんですよね。今の時代はインターネットでいくらでも情報は入りますが、空気感だけは、行ってみないと感じられませんね。

そしてそのとき感じた思い出は、その人だけの体験。つまり貴重なコンテンツ。 

若い人は、ちょっと無理をしても、海外を見ておくことをおすすめしますね。

 

シンガポールは治安もいいし、英語圏だし、食べ物もおいしいし、日本人が初めて行く外国のうちで行きやすい国のひとつです。友達同士でも、一人旅でも悪くない国だと思うので、オススメです。