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優秀だと言われる人に共通して当てはまること

優秀だと言われる人に共通して当てはまることがある。

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そのひとつ。優秀な人は利他的だ、ということだ。

 

どういうことか。

 

世の中にいろいろな仕事があるが、仕事はどれもこれも目的があって行われる。その多くが独りでは完結できず、分業して行われるようになっている。

 

シンプルにトマトを売るケースを考えても、トマトを作る人、収穫されたトマトを運ぶ人、そしてお店に届いたトマトを売る人。これだけの人が関わってくる。仕事、あるいは企図というものは、チームで関わることによって完結する。

 

ならば、良い仕事をするためにはチームとしてのパフォーマンスを上げる必要がある。上の例で言えば、作る人、運ぶ人、売る人でひとつのチームとみなし、そのパフォーマンスを上げることが大事だということになる。優秀な人はそれがわかっているから、チームのメンバー、つまり「他者」のために積極的に協力する。結果、優秀な人は利他的に振る舞っているように見えるだろう。

 

自分の仕事をうまくするためには、他者に協力することが早道なのだ。

 

フリーマン・ジョン・ダイソンというアメリカの理論物理学者がいる。その主張によれば、自然は人間に強欲と様々なかたちの愛情を与えたという。個人のレベルで生きるにはまず強欲さが必要だが、それだけでは生きられない。愛情があることで、家族、部族、文化、種、惑星のレベルまで協力しあって生きられるのだという。通じるところのある話ではないか。

 

つまるところ、高度に分業化された現代社会で、人は独りでは生きられない。多くの人と関わり合って生きている。良く生きるということと、多くの人と上手に関わることは密接な相関がある。優秀な人とは、そのことが良くわかっている人なのだ。