読み耽り書き散らすのが理想の生活

ネット的世界の端っこで考えたことを書き留めているだけのブログ。

爆買いの季節、ですね

 来週から大体2週間、爆買いの季節ですね。

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今年は春節(中国における正月)が1月28日ですから、前後1週間、合わせて2週間があちらの連休になるわけです。ですので観光客がどっと増えることになります。中国の観光会社も「かきいれどき」とばかりにこの時期に日本を含めた格安の外国旅行ツアーを組むので、来る人も外国慣れしていない人が多いですし、しかも団体客です。近年はマナーが向上してきているとはいえ、どうしても態度は悪くなりがちです。

 

でも立場を入れ替えて考えてみましょう。例えば、日本から、団体ツアーで、欧州へ海外旅行に行く。生まれて初めてか二度目、しかも普段から海外情報に親しんでいない年配の方が連れ立っていくとしたら、まあ多少マナーが悪くなってしまうことが理解できるのではないでしょうか。(許容はできないかも知れませんが)

 

 

まあ何はともあれ、日本の小売業の人たちにはとってみれば、こちらも絶好の「かきいれどき」。

 

今年は去年と比べて日本円が元に対してちょっと高い(5%くらいかな)ですけれど、消費動向が変わっていなければ、客足はそんなに変わらないんじゃないかな。

 

 日本経済をどっかんどっかん回してもらえると嬉しいですね。

 

 

 

あの人とうまくいかない? それって認知特性が影響しているかもですね。

日常って、人と会話したり、相手に何かをしてあげたり、言われたことをやったりの連続ですよね。

 

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話すこと、してあげること、言われたことをやること。要はアウトプットのことですが、このアウトプットが相手の期待と違っていることがあります。人によっては、割とよくあることかも知れません。アウトプットが相手の期待と異なっているせいで、奥さんや家族に怒られたり、仕事で文句を言われたり。あるいはアウトプットの速度や効率も影響しているかもしれませんね。

 

我々は、インプット(情報・依頼)があって、我々の脳みそでインプットを解釈・理解し、言葉や行動でアウトプットします。っていうか人間であればそれ以上はできませんね。

 

でもこのインプットも、人によって違うんです。

 

というのも、人によって情報の認知の仕方が違うからです。認知が違えば、インプットは自ずから違ってくる。であれば、アウトプットも違ってきて当然ですね。

 

認知の仕方(認知特性)には大きく3分類あり、<視覚優位型、聴覚優位型、言語優位型>に分けられるそうです。さらに細かく分けて6種類の認知特性があります。自分と相手の認知特性を知ることで、自分の理解の仕方、あるいは相手の理解の仕方がわかります。

 

認知特性を知ることで、相手と同じものを見ても、「自分はこう感じたけれど、相手はああいう風に感じているんだろうな」と推測ができます。

 

そもそも、「自分と相手では感じ方が違う」と知っているだけで、自分と相手、相互の理解はぐっと深まるのではないでしょうか。

 

それを書いたのが下の本です。

著者の本田真美さんは小児科医で、読者の認知特性を図るテストも付いていますので、一度でもやってみると役に立つと思いますね〜。

 

             

 

 この認知特性を測るテストにはもうひとつの良さがあって、自分の認知特性を知ることで、自分にあった能力開発ができるんです。

 

当然、自分の認知特性にあった仕事をしていれば。能力が開花する可能性が上がるわけです。苦手な認知特性のところで頑張っていても、うまくいきませんからね。

 

 

例えが通じるかわかりませんけど、いわゆる「HUNTER×HUNTER」でいう念能力みたいなものですよ。強化系とか具現化系とか能力者の特性があって、それにあった能力を自分で開発しないと勝てないって話ですよ。特性にあった能力にしないと、「要は選択ミスってことだろ?」とかキルア君に言われちゃうわけですよ。

 

 

 ちなみにたふたふは「言語優位者(言語抽象タイプ)」でした。スコアが26以上あったので強い認知特性ですね。文章とか扱うのに適しているというから、素直に嬉しいですね。その代わり、「聴覚優位」が壊滅的でした。ということは、「聴覚優位者」の人とはとんでもなく合わない可能性があるということですね。がーん。気をつけないと…。

 

結構当たっているテストだと思うので、 周囲の人と一緒にテストをやって、お互いの認知特性を確認し会うのも面白いかもしれません。

 

 

               

 

引いてから押す、引くから押せる。

たとえば、貴方が誰かに自分の主張を通したいとき。 

 
まず相手の要望を受け入れ、そののちに自分の主張をすることで、主張が通る可能性がぐっとあがるでしょう。相手に協力的な姿勢を見せるだけでも違う。てっとり早く、自分は貴方に協力します! と宣言するのもいい。
 
 一度先に引くことで、次に押すことができる。 
 
 引いてから、押す。 引くから押せる。 
 
わかっているけれど、ついつい忘れがちな姿勢。自戒です。
 
 

フローとストックと

 

 

 フローとストックという概念があります。会計なんかで使われる概念ですが。

 

ものすごく噛み砕いていくと、フローは「走り続けること」だし、 ストックは「振り返って立ち止まること」なんですよね。走るメロスと待つセリヌンティウスみたいなもんです。

 

走り続けるのは大事だけど、ときどき立ち止まって振り返ってみないと、どこへ向かっているかわからなくなる。自分の立ち位置もわからなくなる。逆に、立ち止まり続けていれば楽でいいかもしれないけれど、どこにも行けない。

 

ちきりんさんが著作の中で、「ストックからフロー型へ!」と呼びかけていたのはこういうことも意味しているんだなぁ。

 

ここの文脈だと、働いて収入を得ることがフロー。貯蓄で暮らすことがストック。昔は定年を迎えて立ち止まったところに、大体の人の寿命があったからよかった。ストックが無くなる頃にはみなさんぽっくり逝けたからです。でも、今の時代、定年まで一生懸命働いても、生きていけるストックを稼ぐことは難しい。その点、常に収入を生み出せるフローの力があれば、定年したあとも収入を生むことができる。

 

フローが大事というのは、長寿時代の処方箋なんですね。生きるためのお金稼ぎも、立ち止まってはいられないんです。いつまでも走り続けなくてはならないんです。いやはや……。

 

今日はなんだかとりとめがなく、文章をふわっとフローさせてみました。

 

 

 

 

 

 

ストックからフローへ。働くことが好きな人たちへ。

 

 

つらいとき、「あえて」乗り越えない。という考え方。

羽生結弦選手が、「情熱大陸」に出演したときのこと(2016年4月)。

 

インタビューで、こんなやりとりがありました。

――つらいときはどうやって乗り越える?
「あー、もう乗り越えようとしないです。つらいものはつらい、認めちゃう。つらいからもうやりたくないんだったら、やめればいいし。それでいいと思ってます、僕は」 

羽生結弦が『情熱大陸』の「感動の文法」にハマらなかった理由(森田 浩之) | 現代ビジネス | 講談社(2/5)

 

 これ、どういう意味なんだろう?

 

普通、大体の一流スポーツ選手は、つらい経験を持っていて、それを努力とか周りのサポートとかそういうもので乗り越えて、一流になるものだ。でも超一流のスケーターである羽生結弦さんは、つらいときは乗り越えようとしない。そんな風に言っている。理解できない ーー最初はそう思いました。

 

スポーツ選手にとってつらいときっていうのは、伸び悩んだり、努力しても結果が出ない、そういう時期のことのことだと思うんですよ。そういうつらいとき、普通の人だったら馬鹿騒ぎしたりお酒を飲んだりしてつらさ、ストレスを発散しちゃう。スポーツ選手だったら、より激しいトレーニングに打ち込んだりするのかも知れません。

 

けれど、羽生結弦さんはそれをしない。つらさをつらさのままで受け止めるという。個人的な見解ですけど、つらいということは、ときに自分が未熟だという証になります。未熟であることから目を背けても、問題は解決されない。しかも大概問題の解決には時間がかかる。だから、ゆっくりと力が伸びて、問題が解決できるまでの間、自分のつらさと向き合うしかない。

 

つらさというものは、ときに自分の成長を促す糧になります。

 

そのときわたしが思い出したのは、ケリー・マクゴナル女史の言葉でした。

 

スタンフォード大のケリー・マクゴナル女史によれば、「ストレスは悪いばかりではなく、良い面もある」。例えば、ストレスを感じることで、普段よりも注意力や集中力が高まったり、社会性が高まったりするそうです。

 

「過去のつらい経験を受け入れようと思った人たちは、幸福感が増してストレス抵抗が強化される。自分のつらかった経験を振り返って、あえてよい面を見つめることは、ストレスとの付き合い方を変えるのに役立つ。過去の逆境を受け入れることは、今の苦しい経験を通して成長するための、勇気を奮い立たせるきっかけになる」

 

 

きっと羽生結弦さんはこのことを経験的に知っているのではと思います。だからつらさを安易にまぎらわしたりごまかしたりせずに、まっすぐにつらいことに向き合う。でもそうは言っても、つらいことをつらいまま抱えて生きて行くのは、やっぱり大変なことです。そして羽生結弦さんは真面目そうなので、つらいことをじっと直視しながら生きていそうなんですよね。

 

想像するに、自分の成長の糧はひとつもとりこぼさないぞ、というような貪欲さの反射なのでしょうか。でも、つらいことに向き合い続ける大変さが減るわけではないので、やはり精神力がものすごいんでしょうね。

 

でもインタビューでは、”つらいときはやめればいい”と自ら逃げ道も残しています。そこのあたりが柔軟で、脆弱さよりもしなやかな強靭さを感じますね。マジイケメン。

 

 

You Tubeに動画がありました。

情熱大陸 フィギュアスケーター・羽生結弦に密着!160410 - YouTube

 

 

くだんのケリー・マクゴナル女史の本。

 

 

 

2018.3.3追記:羽生結弦選手は、2018年2月の平昌(ピョンチャン)オリンピックの男子フィギュアシングルで、怪我のハンデに耐えながら、みごと金メダルを獲得しました。おめでとうございます。

 

 

 

taftaftaf.hatenablog.com

 

深夜特急を読んで、シンガポールに行った時の話。

 

紀行記を読むのが好きです。

 

誰かの紀行記を読んで、それで遠くの国に行った気分に浸る。

そして、紀行記に刺激されて、実際に足を伸ばしてその国に行ってみる。

その土地をじかに確かめてみる。

 

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筆者の一番好きな紀行本は、ベタですが、沢木耕太郎さんの『深夜特急』です。地球の歩き方に並ぶ、バックパッカーのバイブルです。

沢木さんが英租借地時代の香港を皮切りに、ユーラシア大陸を東から西に横断してロンドンに向かった時の記録です。今、毒舌司会者としてブレイクしている有吉さん。猿岩石時代の出世企画、電波少年ユーラシア大陸横断のタネ本でもあります。

 

憧れの『深夜特急』を読んだ後に初めて行った外国がシンガポールでした。もう随分と前の話になりますが、見るもの聞くものすべてが刺激的でした。単純に見たことの無い景色が多くて、自分が当たり前だと感じていた世界は、ほんの狭いものだったんだなと気が付きました。コロニアル風の建物、椰子の木とビルが並んで林立している姿。海外へは若くて感受性が鋭いうちに行くべきですね。

 

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ところで、2017年10月、中国浙江省義烏(イーウー)からロンドンに至る路線が開通したそうです。まだ貨物しか通っていないらしいのですけれど、いずれ客車も通るようになるのでしょう。

 

一帯一路の最終目的地、ロンドンと中国を結ぶ新たな貨物列車が運行を開始した。カザフスタン、ロシア、ドイツ、フランスなどを経由し、18日間で約1万2000キロを走る。中国にとって経済的・地政学的見返りは大きい。(中略)貨物列車はカザフスタン、ロシア、ドイツ、フランスなどを経由し、18日間かけて約1万2000キロを走り、ロンドンに到着する。

ロンドン直通の「一帯一路」鉄道で中国が得るもの | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

 

いわゆるシルクロードを走る列車ですから、もし乗れたらすごく楽しそうです。見渡すかぎり岩石砂漠が続くのでしょうけれども、それでも旅情を掻き立てられますね。いつか乗ってみたいものです。

 

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話は戻って戻ってシンガポール。写真はラッフルズさんの銅像。彼が手動して、マレー半島の先端にある土地を租借したのがシンガポール繁栄の始まりです。海峡を抑えることで、世界の海上物流に英国が影響力を持ちました。線ではなく点を押さえることで、効率的に支配力を行使したわけです。当時の大英帝国の地理感覚の鋭さには舌を巻きますね。 

 

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南国なのでスコールが降ります。都市なのにスコールが降り、たくさんのビジネスマンたちが足止めを食っているのが印象的でした。彼ら彼女らは、地下鉄の出入り口でのんびりとたむろしていました。

普通日本だったらそういう時にはイライラとした空気になるものですけれど、シンガポールだと「まあスコールだししょうがないよね。焦っても仕方がないし、ちょっと一服してから行きまっしょい」というような(言ってないけど)、都会なんだけど南国時間で動いている感じがなんだか新鮮でした。

 

そういう小さなことが、自分の知見や感覚を押し広げてくれるんですよね。今の時代はインターネットでいくらでも情報は入りますが、空気感だけは、行ってみないと感じられませんね。

そしてそのとき感じた思い出は、その人だけの体験。つまり貴重なコンテンツ。 

若い人は、ちょっと無理をしても、海外を見ておくことをおすすめしますね。

 

シンガポールは治安もいいし、英語圏だし、食べ物もおいしいし、日本人が初めて行く外国のうちで行きやすい国のひとつです。友達同士でも、一人旅でも悪くない国だと思うので、オススメです。

 

 

 

 

 

ただのサラリーマンから名将になることだってある。(箱根駅伝2017)

今年2017年の箱根駅伝青山学院大学が見事 三連覇でした。素直にすごい。

(たふたふの母校は負けてしまいました。。。悪い成績ではないと評価していますけど)

 

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あの駅伝の伝統大会、箱根駅伝で3年連続の総合優勝すごいですね。

たふたふは普段あんまりスポーツとか見ないのですけれど、お正月の箱根駅伝だけは実家でこたつに入ってTV中継を見てます。

 

青山学院の躍進には、原晋(はらすすむ)監督の力があります。3連覇の立役者となれば、もう名実ともに名監督の座を得たと言えそうですが、原さんは、青学が久方ぶりに箱根で優勝した2015年まで、陸上界でもほぼ無名だったそうです。

 

中京大学を卒業して中国電力に入ったけれどもぱっとせず、陸上部から外れて普通の社会人、営業マンとして働いて10年経った後での、青学の監督就任のオファー。陸上から離れた人が、選手としてではなく監督として再び舞い戻った。

 

一方、青学は名門ですが、箱根を走る駅伝チームとしては、言ってはなんですけどぱっとしない印象です。そもそもが2009年まで30年以上箱根に出れていない予選落ちチームです。強豪というのは、ほんのここ数年のイメージです。

 

 

「サラリーマンあがりの監督とぱっとしない駅伝チーム」が、いかにして3連覇の偉業を成し遂げたのか? その秘密は、チーム作りにあります。原さんは、いわゆる「組織づくり、人間づくり」がもの凄く上手です。そこからさらに動物的勘というか、独特で絶妙な人材の見極め、采配が加わって、2017年の箱根3連覇というとんでもない結果につながっています。

 

ところで、そんな原監督、チームづくりを説いた本を出してます。

「エースを育てよ、エースに頼るな」「チャラいは最高の褒め言葉である」「陸上だけじゃない、人として成長できるか が大切なんだ」など、名言がたくさんあり、本に赤線をたくさん引きたくなること必至です。

 

陸上関係者じゃなくても、というよりも普通のビジネスマンにこそ「効く」言葉が詰まった本です。発売からちょっと経ってますけど、まだ旬です。内容も奇をてらっているようで、よくよく考えてみるととても合理的です。深い本ですので、ぜひこの機会に手にとってみてください。

 

 

ブログのエントリみたいな表題の本。 

 

 

こっちはkindle版もあるみたいです。

 

ちなみに「箱根駅伝」の凄さはこの漫画で知りました。

 

 

 

今日も当ブログにお越しいただきありがとうです。